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~ 鍼灸治療について ~
☆鍼灸(しんきゅう)とは?
鍼灸治療とは、鍼(はり)やお灸(きゅう)をツボや患部に使い、それによって身体のバランスを整え、機能の回復をするための治療方法です。その効果は世界保健機関(WHO)に認められており、医学業界からの注目も集めています。
☆鍼治療ってどういうもの?仕組みは?
鍼治療とは、その名の通り、針をツボや患部に刺すことで治療する方法です。
0.12ミリから0.44ミリまである太さの針を、専用の筒を使って肌へ直接刺入します。
どれくらいの太さの針を使うのかは症状により使い分けますが、初めての鍼治療では細い針、または鍼管(鍼が入っている筒)で施術致します。
鍼は、細ければ細いほど痛みも感じにくいのが特徴です。
針の刺し方ですが、ただ刺すだけではなく、大きく分けて単刺と置鍼、パルス鍼の3通りがあり、症状によってどの手法が最適か見極め施術を行っていきます。
単刺は針を刺してから上下や左右に動かす、指で弾いて振動させるなどをした後にすぐ抜く方法です。
針を刺したまま10分程度そのまま放置しておく方法が置鍼になります。
最後に、パルス鍼は針を刺した後、そこから低周波の電流を流す手法です。
このような方法で刺激を与え、免疫系や自立神経系に作用させることで、痛みを鎮静させたり、自己免疫力を高めたりできるとされています。
☆灸治療ってどういうもの?仕組みは?
灸治療はもぐさ(※Shelp鍼灸院では煙の出ない台座灸を使用)を使用し、熱による刺激を患部やツボ(経穴)へ与える治療方法です。
直接灸と間接灸という、大きく分けて2つの治療方法があります。
直接灸は、もぐさを皮膚に直接乗せて着火させる方法です。
もぐさの大きさは、米粒程度のものもあれば、小指程度のものまであります。
着火したものを直接皮膚の上に乗せておくため、熱による刺激はとても強く、治療後は皮膚に水泡ができることも珍しくはありません。
治療の跡として残った部分のことを灸痕(きゅうこん)と呼びます。
間接灸は、灸点紙と呼ばれる専用の用紙を、もぐさと皮膚の間に入れてから着火する治療方法です。
あいだに挟むことによって、もぐさによる熱を和らげてくれるため刺激はあまり強くありません。
灸痕も残りづらいため、安全性にも長けています。
ほかにも、薄くスライスした生姜やニンニクなどを挟む手法や味噌を塗る手法もあります。
これらは隔物灸と呼ばれていますが、現代的な灸治療の視点ではあまりメジャーとは言い難いです。
当院では直接灸、隔物灸での灸治療は多用しておりません。ただ、症状によっては直接灸を行うことがございます。問診等で用いるかどうか伺いますので安心してください。
☆どんなメカニズムで発揮されるの?効果が出る理由?
鍼がなぜ効果があるとされているのか、どのような効果が働いているのかには、実は諸説あります。一般的に知られているのは、刺した針の刺激による免疫系や自立神経系への働きかけによって、鎮静効果や自己免疫力の向上です。
しかし、針刺激によって与えられる影響としては他にも、筋肉の緊張が緩んで血液の巡りが良くなることで症状が改善することを始め、末梢神経による痛みの信号を遮断する、痛みを抑えるためのエンドルフィンが脳内に分泌されるなどの説もあります。
灸の場合は、熱刺激による血行改善による効果が主とされているのが特徴です。
血行が良くなることで、造血作用が促進される、免疫物質が血液内に分泌されるなどの効果があり、それによる影響で患部の治療に役立てるといわれています。
☆鍼灸治療を受けて副作用は起きないの?
副作用についてですが、実は鍼治療には全くないわけではありません。
高い確率というわけではないですが、一部で副作用の症状が現れている患者も少なくないのが現状です。
具体的な症状としては、倦怠感や眠気、ふらつきなどが挙げられるでしょう。
施術を受けたことでの疲れから起こる症状とも捉えられますから一概に副作用だとは言い切れませんが、他にも治したいはずの症状が一時的に悪化するという副作用もあります。
治療の過程である瞑眩(めんけん、めんげん)反応として現れることがあるため治療中、治療後出た際はお申し付けください。
※瞑眩(めんけん、めんげん)反応とは、いわゆる好転反応のことを指す。漢方、鍼では瞑眩反応と呼ぶことが多い。
☆鍼灸治療はどんな症状に効くの?
鍼灸治療で効果が期待できる症状
近年、NIH(米国国立衛生研究所)により、鍼灸治療がさまざまな病気の治療に有効であるという発表がありました。鍼灸による刺激が、自律神経や免疫の働きなどに作用し、筋肉の緊張を和らげたり、血液やリンパ液の循環をよくしたりすることが、自然治癒力の向上を助けると考えられています。
※鍼灸治療による有効性が認められる病気
婦人科の病気・・ 生理痛、月経不順、不妊、冷え性、更年期障害、乳腺炎
消化器の病気・・ 便秘、下痢、消化不良、胃酸過多、肝機能障害、胃腸潰瘍
0呼吸器の病気・・ 風邪、気管支炎、喘息
神経の病気・・ 頭痛、めまい、不眠、自律神経失調症、神経痛、けいれん、脳卒中後遺症
運動器の病気・・ 腰痛、関節炎、リウマチ、五十肩、腱鞘炎、外傷の後遺症(打撲、骨折、ねんざ、むちうち)
代謝内分泌の病気・・ 貧血、糖尿病、バセドウ病、痛風
循環器の病気・・ 高血圧、低血圧、動悸、息切れ、動脈硬化など
☆鍼灸治療はどのくらいの頻度で受ければいいの?
人によってまちまちですが鍼灸治療の免疫反応を使って症状改善していく治療のため、その場で効果が出る方、数日たってから効果が出始める方など人によって違います。
特に慢性化した症状、全身の体質改善には少々期間が必要となってまいります。
また治療すれば大丈夫!ではなく私生活の改善(睡眠の質、食事の取り方、運動など)がとても大事になってまいります。
人の身体は大きな変化が起こりにくいようになっており、長年による不良姿勢、
不摂生で生じた症状改善には3か月~6か月ほど週1回~2週間に1回
定期的にメンテナンスしていただくことを当院はおすすめしております。
※当院では気持ち良く受けていただくため次回予約の強要は致しません。ただし症状によっては次回ご来院目安をお伝えする場合ございますのでご了承お願い致します。
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